2008年03月06日

ヴァント&ベルリン・フィルのブルックナー:交響曲第5番


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



ヴァントのブルックナーは、北ドイツ放送交響楽団との演奏で既にピークといえる高みに達していたが、ヴァントは1990年代半ば以降にベルリン・フィルに客演、まさに歴史的偉業と呼ぶにふさわしい名演を残し始めた。

第5番はその最初期の1996年ライヴで、巨匠は84歳に達していたが、ヴァントのディスクでは、このベルリン・フィルとのライヴが代表作といえる。

ヴァントとしては3度目の録音だが、まさに超絶的な名演で、威風堂々とした円熟の表現である。

終始、安定した歩みを見せながら、緊張感を保ち続けており、ニュアンス豊かな練りに練られた表情が、自然そのものの音楽を歌っている。

造形的にもまったく隙がなく、しかも気迫にみちた演奏が、指揮者の年齢とは無縁といえるほどのみずみずしさをもって生命の躍動を伝える。

巨匠は84歳に達していたが、冴えわたる視界の豊かさと揺るぎない統率力を背景に、深々としてみずみずしいブルックナーの世界を見事に打ち立てている。

妥協なき指揮芸術がついにたどり着いた名演というべきか、演奏芸術の頂点にある至宝というにふさわしい。

ベルリン・フィルの驚異的な名技と精緻なアンサンブルも素晴らしく、鎧の輝きではなく底光りするような心ある熱演でヴァントの要求に応えている。

ことに終楽章の神々しさが圧巻である。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 00:51コメント(0)トラックバック(0)ブルックナー | ヴァント 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ