2008年03月10日

ヴァント&ベルリン・フィルのブルックナー:交響曲第9番


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1998年のベルリン芸術週間におけるライヴ。ヴァントにとって4回目の第9番の録音にあたるという。

その後リリースされたシューベルトの《未完成》と組み合わせた北ドイツ放送響との日本でのライヴ録音も非常にすぐれた演奏だったが、完成度ではこのベルリン・フィルとのライヴのほうがわずかながら上まわっているように思う。

それはヴァントが見事に統率したベルリン・フィルの彫琢された音の威力と豊かな表現力に加え、音楽の自然な流れも大変素晴らしいからであり、誰もがこの交響曲が充分に完成された傑作であることを納得するに違いない。

カラヤンが没し、後継者アバドのもとで響きが軽めになったベルリン・フィルだが、ヴァントのタクトのもとではかつての重厚さを取り戻した。

やや硬質の音色による引き締まった音楽作りが身上だったヴァントの音楽に、虹色にもたとえられる微妙な色合いがさしてきた。

テンポの歩みについても細かな揺れが加わり、それが独特の美しい陰影を織り成している。

スケールの大きさ、音楽の深みは比類がない。

第2楽章にはわずかな不満が残るとはいえ、ベルリン・フィルの歴史に残るブルックナー演奏だ。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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