2008年03月11日

ヴァント&ベルリン・フィルのブルックナー:交響曲第8番


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ブル8は、クナッパーツブッシュ、シューリヒト、フルトヴェングラー、ベーム、カラヤン、ヨッフム、テンシュテットなど、昔からドイツ・オーストリア系の巨匠たちが名演を残してきたが、ギュンター・ヴァント(1912-2002)が2001年、即ち89歳のときにベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮したライヴ盤こそ巨匠芸術の真骨頂を見せた記念碑的名演ということになろう。

ただ単に老練な至芸というだけではないし、オーケストラがベルリン・フィルだからというのでもない。

作品をまさに血とし肉としてきた一人の指揮者が、敬愛する作品の世界を無垢なる姿で生き抜いている、その姿が感動的だからである。

決して枯れてなどいない。いや初々しい生命の息吹と前進していく音楽の熱い鼓動がみなぎっている。

しかもヴァントの素晴らしさはそうした生命力の誇示が目的なのではなく、実はそこから彼の音作りがスタートしている点であり、経験豊かな指揮者だけが発掘することのできる感動の新しい領域を聴き手に披露し、堪能させてくれる点にある。

ある小説に、「人間80歳を超すと化け物になる。見えなくてもよいものまで見えてくるのだから…」といった表現があったが、その見えない感動の領域までヴァントは聴かせてくれるのである。

指揮者は不思議な存在だ。60歳を超えて一人前などと言われるが、この演奏を聴くとその真理がわかってくる。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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