2010年06月18日

チャイコフスキーの死亡説について


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チャイコフスキーの死因は、砒素を服毒しての自殺であった、というのが、いまや定説となりつつある。

もしここで、「チャイコフスキーはコレラで死にました」などと注釈抜きで書くなら、私の見識が疑われてしまうだろう。

自殺説を提唱したのは、旧ソ連の音楽学者オルローヴァである。

「チャイコフスキーは同性愛者だった。最愛の甥ボビックの他に数人の愛人があり、その中にある侯爵の甥がいた。そのスキャンダルが侯爵の知るところとなり、ロシア皇帝アレクサンドル三世に直訴。皇帝より直々に処理を命じられた検事総長ヤコビは、秘密法廷を開廷し、チャイコフスキーに自殺を勧告した」

当時のモラルからすると、同性愛は許されることではなかったのだろうし、ロシアとしては国家の名誉を守ろうとしたのだろう。

チャイコフスキーは、ロシアで最初の国際的に認められた作曲家であり、もはや国家の文化的な顔であったのだから。

ただし、それは「たんなる噂の拡大に過ぎない」と主張する研究者もいる。モーツァルトの死を巡る「サリエリ毒殺説」と同類だというのだ。

確かに、この手の話は、憶測が憶測を呼び、尾ひれがつきやすいのも事実。

衛生的な生活が可能、つまり裕福だったチャイコフスキーが、なぜコレラを患ったのか?最愛の母親を僅か40歳でコレラに命を奪われたチャイコフスキーが、生水を飲む不注意をおかすだろうか? など、依然コレラ説に不審はあるものの、我々には、どちらが正しいとも判定する材料はない。

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classicalmusic at 18:30コメント(2)チャイコフスキー  

コメント一覧

1. Posted by 小島晶二   2020年02月15日 09:57
3 今回は全く異なる作曲家の作品ではなく, その生涯, 死因に関する著作についてですか。チャイコフスキーが服毒自殺したとは思いたくないし, 同性愛者であったかどうか等にも興味がありません(ウィキペディア参照)。映画ベニスに死すの主人公のモデルはマーラーで, 同性愛者であった等の逸話も信じがたいお話しです。モーツアルトのサリエリ毒殺説も映画アマデウスでは違った結末を用意していました。流石ミロスフォアマン監督だと思いました。
2. Posted by 和田   2020年02月15日 13:45
私としては説はどうあれ、芸術家の人間性と作品の価値は別のものだと考えています。モーツァルト然り、ワーグナー然りです。指揮者ビーチャムの例をとっても、ディーリアスの音楽をこれほど美しく演奏する指揮者は、きっと優しいマエストロに違いないと思いましたが、これは見事にはずれて辛辣なユーモアをもてあそぶ、典型的なイギリス貴族だと知って、音楽と人間性の関連のなさに気付いたりしました。ご気分を害されたらお許しください。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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