2011年01月25日

サヴァリッシュ&バイエルン国立管のブルックナー:交響曲第6番


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



サヴァリッシュ&バイエルン国立o.のブルックナー/交響曲シリーズの第1作。

サヴァリッシュはドイツ=オーストリア音楽の名匠だが、意外にも1981年10月に録音された当盤がブルックナー交響曲の初録音だった。続いて第1、9番なども録音した。

ミュンヘンのバイエルン国立歌劇場の音楽総監督として大きな足跡を残したサヴァリッシュは、アカデミー・コンサートと呼ばれるシンフォニー・コンサートでも牽引役をつとめた。

このディスクはそうした面での成果の一つで、素晴らしく端麗で晴朗なブルックナーである。

ブルックナーのあまり目立たない作品で彼らの持ち味を遺憾なく発揮している。

これほど知的に整理され、平衡感の強い造形を持つ演奏はLP初期以来無いといってもよいほど透徹したブルックナーで、ディテールのすみずみまで磨きつくされている。

知的なコントロールが行き届いた解釈で、作品のありのままの姿を浮き彫りにするやり方はこの指揮者特有のもの。

しかも、過度に客観的になることなく、音楽は熱気をはらんでいる。

オーケストラも全く素晴らしく、透明な響き、南ドイツ的な明るさも作品に極めて似つかわしい。

オルガンのストップを変えたときのような、金管楽器の音色の変化が絶妙なアクセントをもたらす。

ブルックナーとしてはいくぶん都会的かもしれないが、彼の音楽が国際化した現在、この録音は今後のブルックナー演奏の様式を示唆するものといえる。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 19:32コメント(2)ブルックナー | サヴァリッシュ 

コメント一覧

1. Posted by 小島晶二   2020年09月22日 09:35
5 サヴァリッシュ。このバイエルン出身の指揮者は私にとって好きというより敬愛するマエストロと言えるでしょう。ドイツ音楽を中心に折り目正しく整然とした, そして虚飾やはったりの無い解釈は地味ながら流石と言わざるを得ません。和田さんがサヴァリッシュのモーツァルトに行き着いたと仰るのもそうした思いが有るからでしょう。モーツァルト同様ブルックナーもその点を顧みず音楽を下手にいじると失敗するケースが多いようです。当盤も数ある名盤の中でも傑出した出来栄えだと思います。私は同じくバイエルン出身のヨッフム66年盤を愛聴していますが, 鮮明な録音を考慮に入れると本盤がベストかも知れません(後年のヨッフムのコンセルトヘボウ盤は未聴)。ある方がシューベルトを聞いている様な気がするブルックナーだと仰っていましたが, サヴァリッシュはシューベルトも得意としていたので, そうした感触は多少あるかも知れません。もし機会が有ればウィーンフィルと共演した9番の演奏を取り上げてみては如何でしょうか。シューリヒトやジュリーニと比較するのも一興だと思います。尚蛇足ですが,67年のウィーン響との7番が国内だけでプレスされている様ですし,76年に2番も録音していると聞いています(多分現在廃盤でしょう)。
2. Posted by 和田   2020年09月22日 13:45
サヴァリッシュ&ウィーン・フィルのブル9は一度取り上げましたが、凄い超名演です。まさに壮絶の極みとも言うべき豪演であり、指揮者の名前を伏せて聴くと、サヴァリッシュによる演奏であると言い当てる者は殆どいないのではないでしょうか。とてもNHK交響楽団を指揮していたサヴァリッシュとは思えないような凄みのある指揮ぶりであり、多くの聴き手が、サヴァリッシュに対するこれまでの印象を大きく変えるきっかけとなるかもしれません。そして、おそらくは、サヴァリッシュによる最高の超名演と言っても過言ではないと言えるのではないでしょうか。第1楽章からしてテンションは全開。とかく安全運転に終始しがちなサヴァリッシュ&N響による演奏とはそもそも次元が異なる緊迫感に貫かれていると言えるところであり、どこをとっても濃密かつ重厚な音楽が紡ぎ出されているのが素晴らしいです。ブラスセクションなども最強奏させていますが、いささかも無機的になることなく、懐の深さを有しているのが見事です。第2楽章の速めのテンポによって畳み掛けていくような気迫や怒涛のような重量感溢れる進軍にはただただ手を汗握るのみ。本気になった指揮者とオーケストラによる真剣勝負のぶつかり合いがここにあると言えるでしょう。終楽章も凄まじく、テンポの効果的な振幅なども織り交ぜたドラマティックな表現も駆使していますが、ブルックナーらしさをいささかも失わないというのは、サヴァリッシュがブルックナーの本質をしっかりと鷲掴みしているからに他なりません。そして、ウィーン・フィルによる極上の美を誇る名演奏が、本演奏に独特の潤いと温もりを付加させているのに大きく貢献しています。演奏終結の後、かなりの間をおいて拍手が沸き起こるのも、当日の聴衆の深い感動を物語るものと言えるでしょう。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ