2010年05月04日

ショルティのモーツァルト:後宮からの逃走


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ショルティは、モーツァルトの主要なオペラを録音しているが、これは、ショルティのモーツァルトとしては最も成功していた《魔笛》をしのぐ、最も優れた演奏だ。

ウィーン・フィルの威力も素晴らしく、そのまろやかな響きは、まさに、こうしたモーツァルトのオペラにうってつけだと思う。

ウィーン・フィルの比類を絶した素晴らしさがこれほどのびのび発揮されたことも珍しく、第11曲の前奏など至福のひとときを味わわせてくれる。

1980年のウィーン国立歌劇場による日本公演で大きな話題となったのが、《後宮からの逃走》のコンスタンツェ役と《ナクソス島のアリアドネ》のツェルビネッタ役で舞台をさらったグルベローヴァの活躍だった。

彼女の出現は(カラスだけを例外として)コロラトゥーラ・ソプラノを軽視する、というよりも蔑視する傾向の強かった戦後の日本音楽界に衝撃を与え、その音楽的価値を再認識させることになったのである。

このショルティ指揮による《後宮からの逃走》全曲は、まさにその昇竜の勢いにあった時代のグルベローヴァが歌ったもの。

その後にはピリオド・アプローチによる優れた盤も登場したが、歌の力ではこれが飛び抜けている。

バトルの侍女ブロンデも光っているし、タルヴェラのオスミンも今までレコードがなかったのが不思議なくらいの適役だ。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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