2010年05月13日

ヨーヨー・マのサン=サーンス:チェロ協奏曲第1番&ラロ:チェロ協奏曲&シューマン:チェロ協奏曲


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ここにきくサン=サーンスのチェロ協奏曲、およびラロのチェロ協奏曲は1980年に、シューマンのチェロ協奏曲は1985年に録音されている。

ヨーヨー・マはデビュー以来、一貫して音楽界の第一線に在り、今日でも活動は目覚ましいが、音楽的に最も好ましい状態にあったのは1980年代だったのではないかと私は考えている。

最近の彼は自らの器用さ、多才さに、やや足もとを掬われがちのように思う。

ここにきく彼のチェロはしなやかで、フレッシュ。ききなれた曲にもかかわらず、随所に思いがけないような発見をもっている。

他のチェリストが容易になしえないような軽やかな身のこなしが、なんともすばらしい。

サン=サーンスは高貴で上品な音色、しっかりとしたカンタービレやフレージングに驚かされる。

それは曲のいかなる部分も自分の思い通りに弾けるテクニックの勝利だが、同時に最高の音楽性が裏付けになっているのだ。

マの繊細で上品な音色は、このサン=サーンスの作品には、まさにぴったりといえよう。

ラテン的な味わい、という点では、いまひとつであるが、そのみずみずしい表現には魅了されてしまう。

ラロはさらに見事で、マは、抜群のテクニックを駆使しながら、この曲のもつ優美で繊細な性格を、見事に表現している。

優美さの中にこくをもった音色と表情、曲想にしたがって微妙に色合いを変えてゆくあたりは、聴いていて身を乗り出してしまうほどだ。

マの演奏の特色である、多彩に変化させた音色や、微妙な表情づけが、うまく生かされた演奏だ。

指揮者マゼールも、個性的な独奏者の才能にうまく対応し、整理が行き届いた敏感な棒さばきだ。

コリン・デイヴィスとのシューマンは、ミュンヘンでのライヴ録音である。

マは、過度な表現は避けながら、のびやかな、美しい音色で、シューマンの音楽のもつやわらかな情感を、見事に表現している。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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