2010年11月12日

レヴァイン&シカゴ響のバルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽&管弦楽のための協奏曲


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レヴァインはシカゴ響の実力を最高度に発揮させており、ことに《オケ・コン》ではオケのソリストたちの活躍が素晴らしく、第1楽章の金管の響きや第3楽章の輝かしさは息をのむほど見事。

《弦・チェレ》では主題をきわめてリリカルに扱い、特に抒情性が強い。

2曲とも交響的であると同時に、ひとつのドラマを思わせるような起伏と躍動感があり、このような感興をもたらした演奏は他にないといってもよいだろう。

レヴァインは、生まれつきの劇場指揮者だと思う。だからどのような作品からも、ドラマを抉り出して止まない。

そしてまた、音楽のダイナミック・レンジが、途方もなく広いのも特色になっている。

特に《弦・チェレ》の第3楽章など、肺腑を抉られるような悲痛さが感じられる。

その点《オケ・コン》の方は、レヴァインのアプローチが幾分生真面目で、もう少し天衣無縫さがあれば、理想に近い名演になっていただろう。

広大なダイナミック・レンジに加えて、シカゴ響の超絶技巧のアンサンブルに支えられているので、演奏の豪快さはこの上もない。

レヴァインはバルトークの大規模な作品の中で、最も親しみやすく明るい(?)と考えられているこの作品に数々の名演奏を残してきたシカゴ響を率いて、全く異なった《オケコン》像を提示した。

確かに「楽しい」部分は楽しくやっている、ようではあるのだけれども、過度な管弦楽の効果に頼ることなく、また、ソロ・パッセージが与えられたパートの力量に頼りすぎることなく、より男性的な彫塑を試み、成功しているように思われる。

この作品がバルトークにとっての交響曲であることを認識させてくれる名盤。

やはりバルトークのこの2曲は、昔からシカゴ響の十八番的な名曲になっているのだろう。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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