2010年09月03日

ツィンマーマンのパガニーニ:24のカプリース


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ツィンマーマンの日本での第6作。ただし録音は1984、85年に行われたもので、彼の20歳の時の演奏である。彼のソロ盤はこれが初めて。

録音に使われた楽器は、最初の12曲が1706年製のストラディヴァリウス、後半の12曲が1684年製のストラディヴァリウス。

ピアニストにショパンの《練習曲》がそびえたつように、ヴァイオリニストにはパガニーニの《カプリース》が課題としてのしかかっている。

名演奏家の多くはこの挑戦状に若くして立ち向かい、己の技術と音楽性をアピール、結果的に演奏家としてのお墨付きを獲得することになるが、ドイツの俊英ツィンマーマンは20歳の時にトライ、驚くべき業績を記録している。

その演奏は豪快にして華麗、しかも信じ難い柔軟性とスピード感を背景にした、いかにも新世代らしい名演を堪能させる。

「難曲に立ち向かう」のではなく、「難曲だから楽しんでしまった」、そんな心と技術のゆとりすら残した演奏であり、やはりただ者ではなかったことを実感させる。

ツィンマーマンが20歳の時の録音だが、ここで最も感心させられることは、彼がすでにおとなの配慮をもって演奏至難なものを含むこれらの曲を技巧誇示ではなく音楽を聴かせるために弾いていることだ。

かといって技巧的に未熟なところがあるわけではまったくない。

自らの、そして現代の感性に従った瑞々しく爽やかな歌であることも、何より素晴らしい。

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classicalmusic at 18:33コメント(0)トラックバック(0)パガニーニ  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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