2010年10月19日

ツェートマイアーのパガニーニ:24のカプリース


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ツェートマイアーは、日本での評価こそいまひとつだが、実力充分の名手。

《カプリース集》でも彼は確かな技巧とともに個性味豊かな表現を聴かせてくれる。

録音時45歳の円熟期に入っていたツェートマイアーは、彼自身2度目の録音となるこの演奏で、最も繊細で音楽的にこくのある演奏を繰り広げている。

技術面で注目されるだけでなく、音楽的な表情の冴えが散見され、そこにはツェートマイアーの豊かな感性も表れている。

鬼才パガニーニならではの名品ににして難曲《カプリース集》には、さまざまなアプローチが可能である。

純粋な技術の追求、イタリア的な歌ごころの強調、自我の強いデフォルメされた表現、逆にそれをつつしんだ即物的な行きかた…。

そうした中にあって、ツェートマイアーは若いころアーノンクールの薫陶を受けているだけに、単なる名人芸の披露に留まらない、作品そのものと直に触れ合うような演奏を聴かせる。

自筆譜から受ける印象を大切にして多彩な表情をつけていき、さらにいくつかの曲では反復や再現部で即興的な装飾や変奏を施す。

かくして19世紀前半のロマンティシズムの香りやパガニーニの音楽の独特な雰囲気(悪魔性、機知と知性)がよりいっそう浮き彫りにされている。

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classicalmusic at 19:07コメント(0)トラックバック(0)パガニーニ  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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