2010年06月21日

インバルのベルリオーズ:レクイエム&交響曲「イタリアのハロルド」


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「レクイエム」はマーラー交響曲全集の録音を終えたインバルが、新たに取り組んだベルリオーズ作品集成の最初の録音。

この大曲のもつスケールの大きさと、繊細さを実に見事に表出していて、インバルの本領が万全に発揮されている。

インバルは適度なレガートを主体にしてまったくよどみなく音楽を展開し、抑制された音量のところでは共感に満ちた心からの祈りを感じさせる。

また壮大な頂点では、スケールの大きな表現で迫力を充分表している。

合唱団は男声に比べ女声がやや聴き劣りするが、オケと共にまず好演といえよう。

ニュージーランド生まれのテノール、ルイスも抒情的な声質と端正な歌いぶりで好ましい。

「イタリアのハロルド」は、インバルのベルリオーズ・シリーズの第2作。

きわめて構成感のしっかりとした指揮で、この曲のおもしろみをよく引き出している。

第1楽章冒頭から素晴らしく尖鋭な感覚で一貫しており、どの部分を採っても表情にまったく隙がなく、ベルリオーズのオーケストレーションや響きの特色が見事に表されるとともに、作品のロマン性を生気はつらつと表出し、交響性を十分に発揮している。

ヴィオラのバシュメトの美音と表情の豊かさも特筆に値する。新鋭とは思えないほど見事で、卓越した技巧と艶やかな音には魅せられる。

実に興趣に満ちた音楽で、素晴らしい演奏である。

ただし、オーケストラの響きが、ややフランス的な色彩感に乏しいのが惜しまれる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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