2010年08月11日

マリナーのモーツァルト:序曲集


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モーツァルティアンとして多くの交響曲&管弦楽曲とオペラを録音していたマリナーだが、当盤が初のモーツァルト序曲集だった。

初期の《ルチオ・シルラ》と《イドメネオ》から《魔笛》までの主要な序曲を9曲収録したもので、選曲・配列も大変妥当で、この1枚でモーツァルトの有名なオペラの序曲が、ほとんどすべて揃ってしまうところが、まず一番のミソといっていいだろう。

演奏はいかにもマリナーらしく、職人芸に徹した丁寧な仕上げが売り物といえる。

マリナーの演奏は明快な響きと軽快なリズムが快適であり、モーツァルトの音楽の魅力を端整に表現している。

小編成の室内オーケストラの特徴をぞんぶんに生かしながら、軽やかで明るく、すっきりとした表現した演奏である。

もっと重厚な響きがほしい曲もあるが、全体によくまとまっている。

生命感が躍動しており、リズムも良く、陰影に富んでおり、モーツァルトの感情のヒダのようなものを余すところなく表出している。

弦楽器の編成を極力刈り込んで、サウンドの透明さを心がけているのは、自身オーケストラのヴァイオリン・セクションで苦労をし、またバロック音楽の考証再現で、しっかりと勉強を重ねた成果であろう。

リズムがよく弾み、したがって旋律はのびのびと爽やかに歌う。

こんな基本的なことが、きちんと押さえられているのも、マリナーの誠実さであり、研究熱心の賜物なのである。

アカデミー室内管の弦セクションの透明な響きと緊密なアンサンブルは賞賛に値する。

また、管楽器群のうまさも特筆に値する。木管、特にオーボエの美しさは抜群。

なかでも「ドン・ジョヴァンニ」の陰影のつけ方の精妙さや「魔笛」や「フィガロの結婚」のノリのよさなど、いかにもモーツァルトのオペラを数多く手がけているマリナーらしい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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