2010年07月19日
メータ&ロスアンジェルス・フィルのストラヴィンスキー:春の祭典、ペトルーシュカ、他
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若きメータが持てる実力を全開させたロスアンジェルス・フィル時代(1962-78)の録音の代表作。
若き日のメータの代表的名盤のひとつ。録音当時33歳。しかしロスアンジェルス・フィルに迎えられてすでに7年、彼の名声はめきめき上昇しつつあった。
LP初出の段階では《15人の打楽器奏者のための8つのミニチュア》という珍しい曲を余白に収めていたことでも話題になった(当盤はオリジナルでのCD化)。
《春の祭典》が断然優れている。
スケールが大きく、かつ彫りが深い。
メータはやや遅めのテンポでじっくりと運びながら、この作品の野性味と東洋的神秘感をものの見事に表出している。
録音当時33歳とは思えないほどの綿密な設計力だ。
メータの《春の祭典》はのちのニューヨーク・フィル盤(2種類)もあるが、評判はむしろこちらの方が良く、実際名演奏と呼ぶに価する。
昨今のメータの悠揚迫らざる風格の代わりに、ここにはいかにも若々しい覇気がある。
「春祭」がオーケストラの人気曲にのし上がったのはこのあたり(1969年)からだったろうか。
《ペトルーシュカ》は、線が鋭くリズム感覚も鮮やかだが、第3場など少々作為の目立つ表現が難点だ。
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