2010年07月20日

セルのバルトーク:管弦楽のための協奏曲/ヤナーチェク:シンフォニエッタ


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ハンガリー出身のセルが、故郷の尊敬する作曲家バルトークと、モラヴィアのヤナーチェクの作品を演奏した興味あるアルバム。

セルはこうした曲目では抜群の腕を発揮する。

バルトークと同国人のセルはバルトークがこの世の名残りに遺した彼としては初めて広い音楽公衆にアピールしたこの名曲のハンガリー的な分子に鋭敏な反応を示しているのがユニークだ。

フィナーレにカットがあるのと、音楽の流れが少しギクシャクしているのが惜しいが、磨き上げられたオーケストラ美は今もって圧倒的。

オーケストラの卓抜な合奏力に驚かされ、特に第1,2楽章が傑出している。

そしていつものクールな仮面を投げ捨てたようなセルの姿は、この作品やハンガリーの音楽に対する深く熱い共感を示している。

《シンフォニエッタ》は、セルが録音した唯一のヤナーチェクの作品だが、彼の卓越した指揮能力が凝縮された素晴らしい演奏である。

セルの密度のある棒の力に圧倒された演奏で、リズムが生き物のように動く第4楽章は出色だ。

彼の解釈は厳しい精神に立脚しているが、同時にのびやかな情感に裏付けられており、音楽の民族性を昇華させて高度に純粋な美感を生み出している。

冒頭のファンファーレの輝かしい、澄んだ響きは少しも威圧感を与えないし、どのセクションも明快で、同時に精緻なアンサンブルを形づくっている。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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