2010年07月22日

アバド&ベルリン・フィルのチャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調/ムソルグスキー:死の歌と踊り


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アバドのこの新盤(チャイコフスキー)は、この指揮者の芸格がさらに一段階アップしたことを物語る演奏になっている。

アバドの表現は、感情表現の幅や内在するエネルギーの躍動をより大きなものにしており、力強いダイナミズムに溢れる立体感に富んだ作品像をリアリゼしている。

ことに第4楽章主部アレグロ・ヴィヴァーチェに入ってからの、躍動感を伴ったエネルギーの目覚ましい発散が魅力。

チェイコフスキーは感傷的にすぎると思い込んでいる人は、曲を締めくくるこの部分の激しい高揚に、この作曲家の別の一面を見出し、認識を新たにするのではないか。

第1楽章の主部アレグロ・コン・アニマがその伏線になっている。

アバドは、チャイコフスキーには珍しいその"たくましさ"を、最大限に引き出し楽しませてくれる。

ただし粗野とは全く無縁、気品をたたえているのがよい。

一方、緩徐楽章とワルツ楽章は、流麗な表情が演奏を彩っており、その対比が極めて鮮烈、かつ自然。

現代風なチャイコフスキーだ。

ムソルグスキーの歌曲集《死の歌と踊り》は、本来はピアノ伴奏による歌曲集だが、アバドはショスタコーヴィチによるオーケストラ版で演奏、驚くべき緻密さと切々とした感情表現により鬼気迫る世界を描き出して息もつかせない。

ウクライナ出身の名バス、コチェルガが忍び寄る死神の恐怖を歌い上げて聴き手を戦慄に誘う。

ベルリン・フィルの好サポートも素晴らしい。

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classicalmusic at 18:37コメント(0)トラックバック(0)アバド  

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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