2010年10月05日
ハーン&マリナーのストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲
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天才が自在に溌剌と楽しく再現した"祭りのような協奏曲"である。
傑作であるにもかかわらず、ストラヴィンスキー的でないとしてさほど採り上げられる機会がないが、無類の楽しさと予想外の美しさにあふれ、しかも明らかに19世紀のヴァイオリン協奏曲とは異なる美学がベースとなって生まれた名品である。
私のブログのコメントに、ヒラリー・ハーンの賛否両論が展開されているが、既出のディスクのなかでは、ストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲を、ハーンの代表的ディスクとして、採り上げる価値があろう。
1979年アメリカ生まれの女流ヴァイオリン奏者ヒラリー・ハーンはヴァイオリンのために生まれてきた天才であろう。
この録音は2001年のことだから22歳のときに収録されている。
テクニックやセンスや音色の素晴らしさ、そこに漂うモダンな音楽性と品性も気持ちがいい。
しかしそれ以上に特筆されるのはストラヴィンスキーの難曲があたかも彼女のための子守歌でもあるかのように自在に、自由に、溌剌と、そして楽しく再現されていく手腕の見事さであり、その語り口の巧さに舌を巻くしかない。
名演という名のマジックである。
演奏家の世代交代は常に行なわれている。しかもそのテンポは速く、激しい。
ハーンは選り抜きの一人。
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コメント一覧
1. Posted by VC・PCが好き 2010年10月13日 17:44

2. Posted by 和田 2010年10月13日 19:25
難しい質問ですね。ハーンは現在まで演奏会活動もレコーディングも精力的にこなしていて、人気のあるヴァイオリニストですけれども、まだ未知数。現状ではハイフェッツやオイストラフのような真に偉大なヴァイオリニストの仲間入りはしていないと思います。
期待の若手であることは確かです。
期待の若手であることは確かです。
3. Posted by 小島晶二 2020年06月03日 09:46

4. Posted by 和田 2020年06月03日 13:02
まずハーンのストラヴィンスキーはブラームスとカップリングされていますので、これでよいです。彼女も偉大なヴァイオリニストになりましたね。
それから紺碧の空は学生時代早慶戦で得点が入った時に肩を組んで歌ったものです。慶應の若き血もいい曲で、今でも早慶パーティの際は慶應の若き血と早稲田の校歌を歌って締めます。
日本の作曲家では武満徹に傾倒しています。ノーヴェンバー・ステップス、弦楽のためのレクイエムも有名ですが、私はカシオペアが一番好きです。
その他では諸井三郎の交響曲第3番もよく聴きます。日本的情緒表現に傾かず、純粋かつ客観性をもって交響曲の可能性を追求した力作の一つがこの諸井作品です。
それから紺碧の空は学生時代早慶戦で得点が入った時に肩を組んで歌ったものです。慶應の若き血もいい曲で、今でも早慶パーティの際は慶應の若き血と早稲田の校歌を歌って締めます。
日本の作曲家では武満徹に傾倒しています。ノーヴェンバー・ステップス、弦楽のためのレクイエムも有名ですが、私はカシオペアが一番好きです。
その他では諸井三郎の交響曲第3番もよく聴きます。日本的情緒表現に傾かず、純粋かつ客観性をもって交響曲の可能性を追求した力作の一つがこの諸井作品です。