2013年12月31日
メータ&ロスアンジェルス・フィルのホルスト:惑星、ウィリアムズ:スター・ウォーズ
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若きメータのロスアンジェルス・フィル時代の屈指の名盤。
《惑星》は、地球を除く太陽系の7つの星(冥王星はまだ発見されてなかった)をギリシャ神話の神々に見立てて表現した、近代イギリスの作曲家ホルストの作曲によるダイナミックなオーケストラ作品。
今やSF映画の古典的名作となった《スター・ウォーズ》の音楽とのベスト・カップリング。
実に語り口のうまい演奏だ。
メータは巧みな棒さばきで、それぞれ趣を異にする各曲を表情豊かに描き分けている。
1曲1曲の彫琢も入念で、しかも全体を少しの乱れもなくしっかりと構成しているあたりはさすがだ。
ことに「水星」「木星」「土星」が優れている。
《スター・ウォーズ》併録というのも楽しい。
メータがハリウッド・ボウルで、レーザー光線とともに《スター・ウォーズ》組曲を演奏したとき、ロスの市民は「スービー・ベイビー」と、彼をはやし立てたものである。
スターになったメータは、《スター・ウォーズ》の路線で《惑星》に挑戦して、たちまちベスト・セラーをかっ飛ばした。
そうしたノリで制作された1枚だけに、ここで展開されているのは、オーケストラによるスペクタクルである。
特にダイナミック・レンジが広大で、圧倒的な迫力とともに、それぞれの楽器がソロ的に浮かび上がる、独特の録音効果も魅力的だった。
メータの指揮にもロマンティックなうねりがあり、それがあまたのこの曲の異盤と隔絶している所以でもある。
音質もデッカならではの優秀録音だ。
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