2010年09月12日

オイストラフのモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集


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ダヴィッド・オイストラフは、最晩年になって、ベルリン・フィルとともに指揮と独奏とを兼ねてモーツァルトの協奏曲を録音した。

オイストラフのヴァイオリンは、若い頃に比べて豊かさや甘さが影をひそめ、厳しさと深みが増している。

技術的には衰えを感じさせるものの、美音で陶酔させる代わりに細部まで強い意志を通し、曲想を抉り抜く。

特に第3番以後の3曲が素晴らしい。

技巧的にはそれ以前の録音をとりたいが、ここには枯淡の境地にある巨匠の風格があり、音楽として心から語りかけるものがある。

オーケストラにも老大家ならではの風格がにじみ出ている。

ダヴィッド・オイストラフが旧西側でもその名を知られるようになったのは、20代も終わりという頃であり、しかも第二次大戦があったために、彼の本格的な活動は、30代後半となってしまった。

それから晩年の60代に入るまで、いろいろな形でその演奏は注目を集めたが、指揮者としても、すでに50代の頃に成功を収めていた。

1970年から翌年にかけてレコーディングしたベルリン・フィルとのモーツァルトのヴァイオリン協奏曲集で、彼がソロと指揮を兼ねたのは、ひとつの必然でもあったろうし、彼の確固たるモーツァルト観を、そこで通そうとした(1974年に没)のかもしれない。

まさにそれはひとつの規範たりうる好演だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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