2010年09月09日

ツィマーマン&ラトルのブラームス:ピアノ協奏曲第1番(新盤)


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



ブラームスはツィマーマンの2度目の録音であり、その演奏は音も表現も一段と密度高く磨かれている。

ツィマーマンは「思索と研鑽の人」と称されるだけに、同曲についても徹底的に研究を重ねたのだと考えられる。

同曲はブラームスの青雲の志を描いた作品であるが、ツィマーマンはそうした疾風怒濤期にも相当する若きブラームスの心の葛藤のようなものを鋭く抉り出し、奥行きのある演奏を行っているのが素晴らしい。

また、技量においても卓越したものがあるとともに、強靭な打鍵から繊細な抒情に至るまで表現の幅は桁外れに幅広く、スケールも雄渾の極みであり、情感の豊かさにおいてもいささかの不足もない。

1音1音まで確かな意志が通った演奏は、まことに彫りが深く、スケールが大きいし、こまやかに磨かれた表現と音彩の美しさも傑出している。

まさに、技量においても内容の深みにおいても完璧なピアニズムを展開していると言えるところであり、ツィマーマンとしても会心の名演奏と言えるのではないだろうか。

若々しい情熱とリリシズムにとんだ前作の演奏も魅力的であるが、どちらかというと、バーンスタインに合わせた感があったのに対して、ここでのツィマーマンは、揺るぎない自信をもって存分に自分の演奏を展開している。

ラトルもベルリン・フィルを存分にドライヴして、いきいきと劇性ゆたかな演奏を築くとともに、細部まで曖昧さを残すことなく鋭敏にソロと呼応している。

注目の顔合わせにふさわしい新鮮な名演である。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 18:31コメント(0)トラックバック(0)ツィマーマン | ラトル 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ