2010年08月21日

ヨッフムのハイドン:ザロモン・セット(第93番〜第104番)


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



最近のオリジナル楽器の演奏とは異なる伝統的な様式を継承した演奏だ。

古楽器台頭以前の大編成オーケストラによるもっともオーソドックスな演奏として、身も心も安心して委ねることのできるセットである。

アンサンブルをする歓び、職人的に精巧に書かれたハイドンのスコアを、音にする歓びが溢れている。

晴朗な音色と軽やかなリズムで、親しみに溢れた暖かい音楽を聴かせるが、造形は実に堅固で表情は格調が高い。

時に自己主張が強まるもののテンポやアーティキュレーションは妥当で、それでいながら巨匠的風格を持っているのだ。

ドイツのオーケストラのように重厚すぎないロンドン・フィルの上品で節度ある響きが、この演奏に独特の気品を与えている。

こういうハイドンを聴くと、本当に心が和む。

小編成では味わうことのできない大らかさにホッとするのだ。

クナのように無限の宇宙を感じるとか、シューリヒトのように魂が天を駆けるという特別な演奏ではない。

それでいて大衆に媚びた低級の演奏でもない。

真面目さとユーモア、高尚と親しみやすさ、そんなものが同居した、バランスの取れた名演集である。

これらのCDはヨッフムの最も優れた遺産のひとつといえる。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 15:24コメント(0)トラックバック(0)ハイドン | ヨッフム 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ