2010年08月30日

バレンボイム&ベルリン・フィルのベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集


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バレンボイムはピアニストとしてクレンペラーと、指揮者としてルービンシュタインとともにベートーヴェンのピアノ協奏曲全集を完成したのち、いわゆる弾き振りでこの全集を録音した。

そのためだろうか、ここでは彼が作品の隅々まで実に知り尽くしていることがわかる。

バレンボイムは、その語り口のうまさと感興ゆたかに変化に富んだ表現で聴き手を放さない。

ソロと指揮者を兼任するメリットをフルに生かしたきわめて緻密な音楽づくりがなされ、しかも即興的な味わいにも富み、型にはまることがない。

ベルリン・フィルの響きも見事だし、バレンボイムの音楽家としての格の大きさを存分に示した演奏といってよいだろう。

第3番は作品を読み切った上で己の感興を見事に生かし、コントロールして、作品の本来の姿と演奏の生命力をまったく無理なく一つにしている。

第4番は全篇落ち着きはらった進行の中で、バレンボイムが自ら語り、自ら聴き入り、ベートーヴェンの心を完全に自分のものにしている。

第5番「皇帝」は壮麗壮大なグランド・マナーで、ヴィルトゥオーゾ的な弾き方は迫力満点だ。

叙情を際立たせた第4番、さらに第5番「皇帝」の作品にふさわしい雄大なスケールをたたえるとともに決して外面的に傾かないところも良い。

ベルリン・フィルを指揮しても決して声高になることなく、その懐の深さと柔軟さに感嘆させられる。

オーケストラの充実度も特筆すべきもので、バレンボイムが雄大なスケールの構築と迫力の中に優美な表情を加えた、見事な弾き振りを示している。

ベルリン・フィルの出来もバレンボイムに全幅の信頼を置いていることが窺われる申し分ないものだ。

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classicalmusic at 18:33コメント(0)ベートーヴェン | バレンボイム 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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