2011年01月24日

マリナーの「魔笛」(ハイライト盤)


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全曲盤から序曲ほか20曲を選んだハイライト盤。

ハイライトの選曲としては、代表的なメンバーを上手に収録した大変まとまりのよいもので、全曲盤では不満のあったラミーを始めとする非ドイツ人歌手のセリフの不器用さがここでは省略され、ハイライト盤ならではの長所のみが楽しめる。

豪華な歌手陣と、緻密な合奏力を誇るアカデミー室内管を、マリナーが清潔にまとめ上げた水準の高い演奏である。

この「魔笛」は、マリナーのモーツァルト・オペラ録音の中でも白眉の出来映えで、配役の豪華さは多くの録音の中でも屈指のものだ。

マリナーの本領が遺憾なく発揮された名演で、その明るく軽やかで、しかも品のよい表現は、なんとも素敵だ。

各場面の描き方もうまく、聴いていて実に楽しい。

マリナーの演奏の中には、モーツァルトの音楽だけがもつ至純の味わいと喜びが息づいている。

軽妙で上品、暖かいユーモアや色気をまじえたマリナーの語り口はこのオペラにぴったりだ。

必要以上に深刻になりすぎず、皮肉が利きすぎず、安心して楽しめる。、

マリナーの指揮には音楽の繊細さと自在な柔軟性・自発性がある。

颯爽たるテンポ感はマリナーならではで、この音楽の美しさと楽しさを屈託ない姿で再現している。

「魔笛」が庶民的音楽劇として書かれたことを思えば、こうした愉悦的・開放的な演奏も悪くない。

ヴェテランと新鋭とをうまく組み合わせた配役も新鮮味があり、なかでもラミーの貫禄たっぷりで堂々たる威厳にみちたザラストロと、アライサの清澄純潔で甘美なタミーノが素晴らしい。

ことにステューダーの力強く輝かしい声による夜の女王は、他では聴けない存在感だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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