2010年09月05日

ブリュッヘンのモーツァルト:交響曲第31番「パリ」、第35番「ハフナー」、第36番「リンツ」、第38番「プラハ」、第39番


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オリジナル楽器による演奏が百花繚乱を呈している現代にあって、抜群の信頼度と魅力を放っているのがブリュッヘン&18世紀オーケストラによる演奏だ。

響きの脆弱さや表現の委縮などは微塵もない。

むしろ現代楽器による演奏でもかくやと思わせるような、堂々とした風格とスケールの大きさを痛感させる。

ティンパニや低弦が力強くボリューム感もあり、耳慣れた《ハフナー》や《リンツ》でも、ワクワクさせるような押しの強い表現で肉薄している。

もはやブリュッヘンの演奏は、最も先鋭的な演奏様式による表現の新境地に足を踏み込んでいると言っても過言ではないだろう。

1曲1曲が目の覚めるような内容に塗り替えられていく、強力な刷新力がこの演奏にはある。

第38番は1988年の収録。

ブリュッヘンと18世紀オーケストラのモーツァルト・シリーズの6枚目で、1991年のモーツァルト・イヤーのためにさまざまなピリオド楽器のアンサンブルが次々とモーツァルトに取り組んでいた時期にあたる。

ピリオド楽器の特性を生かすのも大切だが、結局、最後にものを言うのは表現内容であるということを実感させたディスクだ。

つづく第39番では、初出のときベートーヴェンの交響曲とカップリングされ、次なる照準を明確に示した1枚。

18世紀オーケストラの自発性を尊重しながら、作品のスケールをありのままに表現したブリュッヘンらしい演奏だ。

細部の掘り下げも深く、モーツァルトのあまりに早い晩年の寂寞とした情緒をにじませる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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