2011年03月25日

アンセルメのボロディン:交響曲第2番&第3番


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アンセルメと言えば、フランスものというイメージが強いが、若い頃にディアギレフが主宰するロシア・バレエ団の指揮者を務めていたことも関係してか、ロシアものにも定評がある。

スイス・ロマンドを使ってのここでのボロディンの2曲の交響曲においても、もちろんそれを実証する手腕が鮮やかに示されている。

いくらか理知的と言える表現の中にロシア的なものを充分に感じさせ、色彩的にまとめ上げている。

もちろん聴くべき中心となるのは第2番だが、第2楽章途中で未完となった第3番が聴けるのは、長らくこのディスクだけだった。

ステレオ録音が一般的になるのは1956年頃からだが、これはそれ以前の最初期のステレオ録音。

アンセルメとスイス・ロマンドは感覚的に明るく洗練されているので、ボロディンの曲にあるスラヴの土の匂いが、西欧風の美感におきかえられているのが興味深い。

ここに収められた曲は、いずれもその好例である。

しかも演奏はそれなりに完成されており、ロシア音楽の洗練された表現を望む人には、好個のものといってよいだろう。

原色的な管弦楽の使い方が、粗野に流れず、しかも鮮明に表現されている。

繊細な音色の配合を表現しうるスイス・ロマンドが、ボロディンの交響曲では、思い切って原色的な色彩構成をとっている。

しかも、表面的な荒々しさに堕することなく曲想にくっきりとしたくま取りをあたえている。

これはアンセルメの配慮にもとづくものであり、成功した演奏である。

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classicalmusic at 18:32コメント(0)トラックバック(0)アンセルメ  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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