2010年09月10日

チョン・ミュンフンのビゼー:アルルの女


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チョン・ミュンフンが、そのすぐれた才能を多くのファンに強く印象づけたのは、ベルリオーズの《幻想交響曲》とメシアンの《トゥーランガリラ交響曲》につづいて録音したパリ・バスティーユ管弦楽団とのビゼーだったのではないだろうか。

《アルルの女》の他、《カルメン組曲》、《子供の遊び》というビゼーのポピュラーな管弦楽曲を収録した演奏も、久しぶりに聴くフランスのオーケストラならではの明るい色彩あふれる名演だった。

チョン・ミュンフンとパリ・バスティーユ管弦楽団による演奏は、プロヴァンス地方の南欧的な雰囲気と洗練された抒情を存分に表出し、そこにさらにフランスのオーケストラならではの色彩豊かなサウンドを加味して、味わいの濃い音楽を作りあげている。

チョン・ミュンフンは力を抜くことなく、かといって構えたところもなく、より柔軟な運びのなかに、感興美しい表現を展開している。

チョン・ミュンフンは、鋭敏な色彩感覚と切れ込みで、各曲をきりりとまとめ上げて立派である。

切れ味の鋭いリズムと多彩な響きもすばらしいのだが、とくにチョン・ミュンフンの演奏が見事なのは、ビゼーの魅力的な旋律をたっぷりと歌わせながら、南国のまばゆい陽光を思わせる色彩豊かな響きでビゼーの音楽に新鮮な魅力をもたらしていることだろう。

この《アルルの女》の2つの組曲も、しなやかなカンタービレとひきしまった表現がすばらしく、どの曲にも溌剌とした生気があふれ、また瑞々しい詩情が感じられる名演である。

いわゆる現代の感覚でもってした、新しい《アルルの女》になっている。

チョン・ミュンフンのものにこだわらぬ率直さが、この場合大きな成功をもたらすことになったのだろう。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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