2010年10月31日

ジュリーニのヴェルディ:ファルスタッフ


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ジュリーニが15年ぶりに指揮したオペラ上演のライヴ録音。

ジュリーニは、その若い時期にはミラノ・スカラ座などの指揮者として数多くのオペラを指揮していたが、複雑な要素がからみあって安定しにくい歌劇場という場所に肌が合わず、1960年代後半から実際の舞台を敬遠し、セッション録音だけでオペラを指揮するようになっていた。

そのジュリーニが久しぶりにピットに入ってライヴ録音されたのが、この《ファルスタッフ》である。

ジュリーニらしく真摯で格調の高い《ファルスタッフ》で、このオペラとしては笑いが少ないかもしれないが、巨匠の下で初めてオペラに取り組んだロスアンジェルス・フィルの生き生きとした演奏から、その喜びが伝わってくるようである。

彼とは相性のよかったロスアンジェルス・フィルが珍しくオペラを演奏したのも、この指揮者を励ます結果となったのだろう。

同時期のセッション録音よりも生気豊かで、しかも充実した演奏になっている。

この一見なんの変哲もなさそうな朴訥としたジュリーニの音楽のなかから、老ヴェルディがシェイクスピアのドラマのなかに託した安直な笑いを超越したメッセージが届いてくる。

ブルゾンやリッチャレッリらの歌手陣も新鮮で隙がなく、のびのびと整った歌唱とアンサンブルを聴かせてくれる。

他に類のないアプローチという点で、トスカニーニやカラヤンの録音に次ぐ3組目の《ファルスタッフ》にふさわしい1枚である。

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classicalmusic at 17:37コメント(0)ヴェルディ | ジュリーニ 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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