2010年09月16日

ヴァント/ライヴ・イン・ジャパン2000


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2000年11月に、ヴァントがハンブルク北ドイツ放送交響楽団とともに来日した際のライヴ。

ヴァントの最後の来日公演になったもので、シューベルトの《未完成交響曲》とブルックナー交響曲第9番ともに5回目の録音だった。

これは私にとって痛恨の1枚だ。

なぜなら当時私は東京に住んでいたにもかかわらず、聴き逃してしまったからである。

実際聴いた友人の話によると、会場の東京オペラシティは開演前から異様な雰囲気に包まれていたのだそうだ。

観客のほとんどがヴァントの来日はこれが最後になるという予感を抱いており、その瞬間に立ち会う緊張感を共有していたからであろう。

ディスクで聴く限り、《未完成交響曲》、そしてブルックナーの第9番は、いずれも神々しいばかりの名演。

音楽が持つ力の大きさを改めて共感させられた次第である。

演奏の細部について細かく触れる必要はないだろう。

それぞれはひとつの宇宙を形成し、もはや批評をさしはさむ余地はない。

美を追いかけるということはエゴイストになることである。

自分にとってその美がどれほど重要であるかは、とうてい他の人間が理解できることではない。

それゆえ、美を追いかけることは孤独であることだ。

当然、充分、反道徳的、反社会的になりうる。

芸術や美が人間の生活を豊かにするという考えは恐ろしく楽天的で鈍感な人間の考えである。

ヴァントは2002年2月24日に逝去した。

私はこのコンサートを聴き損ねたことを死ぬまで後悔するであろう。

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classicalmusic at 20:56コメント(0)ヴァント  

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今日は2002年になくなったギュンター・ヴァントが2000年に最後の来日を果たした時の演奏を聴きます。 ・・・2002年2月14日没・・ と言うことは今年没後10年なんですね・・ はやい・・ 私にとってヴァントはやはり北ドイツ放送響とのブルックナーですね。ま

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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