2011年01月06日

コープマンのハイドン:交響曲第44番「哀悼」/第45番「告別」/第49番「ラ・パッシオーネ」


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コープマン&アムステルダム・バロック管弦楽団のコンビによる初のハイドン:疾風怒濤期の交響曲集である。自身のチェンバロを含めて16人編成となっている。

演奏は小編成だが弦のアンサンブルは非常に密度が高く、音色の変化と表情が緊密に結びついた多彩な音楽を聴かせる。

しかも感興が明快に示されているのも素晴らしい。

したがって「哀悼」の第1楽章は魅力的だし、「告別」もテンポと表情が妥当で音楽が力強い。

第49番第1楽章には伸びやかさと素朴さがあり、第2楽章の歯切れのよい表情や、終曲の推進力の強いアンサンブルも見事だ。

コープマンのつくり出す音楽はすべて外向的で生き生きとした躍動感に満ちあふれている。

スコアに書かれた音符、デュナーミク、アーティキュレーション、すべてが一体化して最高のエネルギーが発散するよう、彼の棒は常にヴィヴィッドに動く。

ハイドンの音楽の底流に流れるウィットやアイロニーといったものが、コープマンの棒と密接にシンクロすることは想像に難くないだろう。

実際、彼のハイドン演奏は古典的な枠組みを一つの踏み台として、その中に隠されたハイドンの様々な音楽的アイデアを顕在化させていく。

《告別》等はその意味でコープマンの腕の見せ所で、ハイドンのアイデアにさらに演出を施すかの如く冴えた棒で聴かせてくれる。

思えば、当時のコンマスはモニカ・ハジェットだった。

何かに憑かれたように、激しい情熱を包み隠さないハジェットは、コープマンが中期のハイドンの短調交響曲を表現するにあたって必要な存在だったに違いない。

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classicalmusic at 18:30コメント(2)トラックバック(0)ハイドン  

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コメント一覧

1. Posted by michael   2011年03月02日 03:04
初書き込みさせていただきます。
このCDも最近購入しました。44番、45番は昔から好きで、随分集めましたが、疾風のように突っ走るだけにしか感じない演奏もあります。
コープマンは快活なテンポの中でも綿密でしなやかに歌いこみがなされていて、弦と管のバランスも絶妙、オケも非常に上手いですね、とても気に入りました。
2. Posted by 和田   2011年03月02日 11:07
michaelさん、コメントありがとうございます。
コープマンのハイドンは愉悦感に満ち、オリジナル楽器演奏としては真っ先に推薦したい名演です。
学問的な理屈っぽさがなく、実にフレッシュです。
またのコメントをお待ちしております。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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