2010年11月22日

アバド&シカゴ響のベルリオーズ:幻想交響曲


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「ある芸術家の生涯の挿話」というサブタイトルをもつこの作品は、ベルリオーズの心に深い傷跡を残した叶わぬ恋の思いを動機に、斬新な手法で描いた不滅の傑作。

クラウディオ・アバド指揮シカゴ交響楽団の演奏は、アバドの巧みな構成力と緻密な解釈、そしてオーケストラのすばらしい名人芸とが相俟って、これまでになく音楽的でハイ・グレードな名演となっている。

アバドの極めて注意深い楽譜の読みとシカゴ交響楽団の名人芸的と形容したいアンサンブルの妙技を得て、初めて成功した演奏。

ベルリオーズのロマン性や怪異な標題性にこだわらず、むしろ楽譜そのものを純粋に受けとめ、この上なく音楽的に表現している。

それぞれの部分と全体に必要な起承転結が明確にされ、そこに悠揚とした器量の大きさと逞しい緊張力が加わって造形的に端正と表現の豊かさを両立させている。

シューマンは「ベルリオーズを天才と認めるべきか、それとも音楽上の冒険者と認めるべきか…」と語っているが、そんなベルリオーズの感覚の新しさと表現の豊かさが、ここではすばらしい緊張力をともなって、知的に、明確に、描き出されている。

なお第5楽章に広島の「平和の鐘」の音を処理して使用している。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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