2010年10月17日

トスカニーニ&NBC響のベートーヴェン:交響曲第7番


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モノーラル録音だが、SP時代にこの曲の最高の名演奏といわれていたものである。

この曲を最も得意としていたトスカニーニだけあって、そのがっしりとした構成とダイナミックな表現は、比類がない。

「歌え。休止符までも歌うんだ!」と語ったトスカニーニには序奏という観念はなかったのかもしれない。

それほどここに聴く第7番は、ポコ・ソステヌートの序奏から鮮烈であり、既にドラマが始まっているのである。

続くヴィヴァーチェの主部の激しさは推して知るべしであり、熱き情熱が火の塊となって疾走する。

まさに火柱そのものであり、聴き手をかつてない高揚感に誘い、唖然とさせるといっても決して過言ではないだろう。

第2楽章も情緒的にひきずり、肥大させるのではなく、作品が鋭い緊迫感を秘めながら、淡々と、しかし空前の起伏をもって再現されている。

そして軽やかなリズムの処理に84歳の巨匠とは思わせない至芸を聴かせる第3楽章を経て、まさに舞踏の神化というべき終楽章に突入するが、ここで繰り広げられるリズムの興奮も空前絶後であり、聴き手を唯一無二のトスカニーニ体験へと誘う。

作品の外観を最も完全に近い精確さをもって描出したトスカニーニは、同時に楽譜に書かれているすべての音符に、その意味を明らかにすることによってみずみずしい生命を注入し、作曲者の意図を極めて高い程度で浮き彫りにすることに成功を収めている。

現在発売されている3種類のトスカニーニの演奏のなかでは、音質的に最も安定しているこの録音に着目したい。

数ある巨匠の名盤の中でも屈指の1枚である。

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classicalmusic at 15:52コメント(2)トラックバック(0)ベートーヴェン | トスカニーニ 

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コメント一覧

1. Posted by 観るだけ美術部員   2010年10月17日 18:34
はじめまして、観るだけ美術部員と言います。
クラシックのことを記事にしているときもありますが、
基本的には、クラシックは「聴くだけ」ですし、知識も
何も、すべてしろうとです。こちらのブログは、とても
楽しそうですね。トラックバック、ありがとうございました!
またおじゃまさせてください。
2. Posted by 和田   2010年10月17日 18:53
観るだけ美術部員さん、コメントありがとうございます。
クラシック音楽を聴かれる際に、私のブログをご参考にしていただければ幸いです。
今後ともよろしくお願いします。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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