2011年01月16日

ジュリーニ&ベルリン・フィルのモーツァルト:交響曲第40番&第41番「ジュピター」


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かなりゆっくりとしたテンポと厚みのある響きによるジュリーニの演奏は、モダン楽器による名演のなかでも、最も古楽器演奏の対極に立つ演奏と言えるかもしれないが、精妙な響きと表情など、モーツァルトの音楽の深さを風格豊かに表現した名演である。

この2曲の私の原点となっているのは、トスカニーニの演奏である。

トスカニーニの速めのテンポによる厳しい表現と高貴ともいえるカンタービレの美しさは絶品だからだが、同じイタリアのジュリーニはトスカニーニとは対照的ともいえる遅いテンポをとっている。

しかし、その遅めのテンポも、晩年のフリッチャイの演奏がフルトヴェングラーを連想させたのに対し、ジュリーニの場合は厳格な造型感やしなやかなカンタービレの美しさにトスカニーニとの共通点を感じる。

また、遅いテンポによりベルリン・フィルからひきだした多様な響きと微妙な表情もジュリーニ独特の高雅な魅力といえよう。

両曲とも遅めのテンポをとり、しなやかで優美に旋律を歌わせることに主眼を置いた演奏で、オーケストラの艶やかな弦の響きを生かした流麗なモーツァルトが生まれている。

演奏を支えているのは、遅いテンポ、明確な表現、旋律の悠揚とした歌、この3つの要素だ。

第40番の第1楽章は細部が明確、ポルタメント気味の表情が独自の風格を感じさせ、第2楽章では旋律の情緒性が徹底して示されている。

第3楽章のトリオの歌も魅惑的だ。

「ジュピター」もロマン派の古き良き時代を想起させる演奏で、第2楽章は声楽的そのもの、第3楽章もなめらかで息づかいが大きい。

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classicalmusic at 18:08コメント(0)トラックバック(0)モーツァルト | ジュリーニ 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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