2010年11月03日

トスカニーニ&NBC響のモーツァルト:交響曲第39番、第40番&第41番「ジュピター」


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モーツァルトのこの3大交響曲は、そのスコアを現実の場で再現することの難しさにおいて、名作といわれる他の交響曲のどれよりも厳しい要求を演奏者に突きつけていると考えられる。

そして、最も緻密で精巧な能力を必要とするこの3曲の再現を最高のレヴェルで実現させたトスカニーニの演奏は、まさに驚異的といえる精巧無比な名演であり、そこで描出されている不純物のない作品の姿は、何度接しても新鮮な感動を与えてくれるのである。

3曲の中では特に第39番が個性的な名演である。

トスカニーニは第1楽章序奏から、かなり速いテンポをとることで序奏と主部を有機的に関連付け、優美さが強調されがちなこの楽章の構築性を浮き彫りにするなど、実にユニークだ。

烈しく彫りの深い表現が聴き手を驚かせる第40番も、作品の精神を鋭くえぐり出した異色の名演として注目したい。

旋律が細やかに表情づけられ、流麗かつしなやかに歌われているのも魅力的で、テンポが自在に動き、曲に内在する感情の変転を見事に表している。

《ジュピター》についてはいまさらコメントを必要とすることはあるまいが、スマートで、整然として隙がない。

造形の均衡ももちろん素晴らしく、そのため説得力が強い。

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classicalmusic at 18:38コメント(2)トラックバック(0)モーツァルト | トスカニーニ 

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コメント一覧

1. Posted by 田端建機   2012年01月27日 07:44
5  トスカニーニのモーツアルト、特に交響曲39番の演奏を褒める人に始めて出会いました。我国の多くの馬鹿が駄言を垂れ流すパッケージ音楽の批評界では、この曲は甘くメランコリックなバラ色の青春万歳みたいな曲であって、そういうように、滑らかで色彩豊かに優しく演奏しなければならない、ということが当然のように思われていますが、そんなことには何も根拠はないと思っています。そういう連中からは、トスカニーニのこの演奏はどうしょうもなく酷いものだというように無視されていますが、熱い思いが激しく燃え盛り爆発を繰り返しながら天上に疾駆し駆け上っていくような彼の演奏の魅力(毒?)に取り付かれてしまったものには、他の人の演奏はかったるくて聴いてはおれませんでした(最近そういう演奏もそれなりに聴けるようになりました)。
 モーツアルトというとそういう激しさとは遠いものだという先入観が流布していますが、場合によってはベートーヴェンよりずーっと激しく燃えることもあると思っています(例えば、ハイフェッツが主導するモーツアルトの弦楽五重奏曲、未聴なら試聴されてはいかがか、悲しみが疾駆するのではなく檄走し暴走します)。
 貴方のような方にめぐり合えて嬉しいです。ただし、私はフルベンのような人間の屑は嫌いですし、その音楽はたまには臭いのきついゲテモノを食べたい時に触手が動く程度のものでしかありません。悪しからず!。我国のパッケージ音楽の批評界の、ドイツものなら精神性が高く音楽が深いとか、有名演奏家でなければ、何かというとケチをつける、といったいう愚劣なステレオタイプの評論に飽き飽きしているものでもあります。ではまた。
2. Posted by 和田   2012年01月27日 12:47
「フルベンのような人間の屑は嫌いです」とありますが、たとえそう感じておられても、あまり他人には言わない方がいいですよ。
宗教と同じです。
自分が信仰している宗教をケチョンケチョンにけなされたら、どう思われるでしょうか?
記述には節度をわきまえて下さい。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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