2010年11月25日

カザルス&マールボロ音楽祭管のモーツァルト:後期6大交響曲集


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チェロの神様が指揮を? マールボロって何? ということでこの演奏は長い間無視していた。

つまり、単にゲテモノだろうと思っていたのであった。

しかし、買ってみてびっくり、こんなに素晴らしいとは。

カザルスのモーツァルトは激烈で厳しく、底の底まで音楽をえぐり出したような表現だ。

もちろん、カザルス指揮のモーツァルトでも第36番「リンツ」や第38番「プラハ」の交響曲のようにあまりにも強引なものもあることはある。

だが、第35番「ハフナー」、第40番、41番「ジュピター」は名演で、中でも最も好きなのは第35番「ハフナー」である。

まぶしいくらいの生命力や偉大な抱擁力を感じさせつつ、細部の表情の移り変わりのなんと微妙なことだろう。

この微妙さがあるからこそ、この演奏は凄いのである。

第40番と「ジュピター」も凄い。

共に表面的な彫琢という点では極めて粗いが、カザルスの内奥に歌う音楽の豊かさを堂々と表現している。

「ジュピター」の骨格のたくましい悠揚とした表現は、他に類例がないといえるほどだ。

先入観を取り払って、ぜひとも聴いていただきたいものである。

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classicalmusic at 18:38コメント(2)トラックバック(0)モーツァルト | カザルス 

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コメント一覧

1. Posted by 水口 峰之   2010年11月25日 23:56
たしかに、この演奏は厳しいですね。
人によっては、もはやモーツァルトではない、
と切り捨てる場合もあるでしょう。
でも、そういう問題を越えて
音楽と真剣に取り組む「熱さ」が
たまらないのです。
形式とか様式とか
そんなお約束を通り越して
音楽を演奏する醍醐味を
たっぷりと味あわせてくれるように思います。
おそらく、音楽演奏に関わっている人でないと
この録音の真価はわからないのでは
ないでしょうか。
ある意味でマニアックな趣味の
演奏であると思います。

この録音群の中では
僕には「プラハ」とk543がすきな演奏です。
常識や慣習を吹っ飛ばして
自らの信念を深くつよく打ち出してくる
この演奏家たちの熱い気持ちに
胸が打たれますし、
その真剣さに頭が下がります。
2. Posted by 和田   2010年11月26日 13:17
水口さんの音楽に対する真摯な姿勢に頭が下がります。
カザルスの真剣さと音楽性の高さに一番惹かれたのは、第40番です。
ワルターに比べるともっとテンポが速く、モーツァルトの慟哭と激動が嵐のように渦巻いており、第40番の不安で異常な美しさを、人間が可能なぎりぎりの限界まで追求しています。
まことに魂の深淵をのぞきこむような恐ろしい表現であり、あまりにも情熱的で生々しすぎるので、表面をきれいに磨き上げた演奏とはまるで違いますが、そこにこそカザルスの素晴らしさと真実があります。
レンブラントやミケランジェロの絵を想い起こしてみると、時には汚い色も積極的に使っているではありませんか。 

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