2010年11月13日

ハイティンク&ウィーン・フィルのブルックナー:交響曲第8番


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ハイティンクが1985年からじっくりと時間をかけてウィーン・フィルと継続しているブルックナー交響曲の1枚である。

ハイティンクは奇をてらわない堅実な正攻法で演奏する指揮者で、ドイツ系の作品を得意としていると言えよう。

中でもブルックナーは彼の最重要なレパートリーで、1960年代から70年代初めにかけてコンセルトヘボウ管弦楽団と交響曲全集を完成している。

第8番に関しては1981年に同オケと再録音しており、これはウィーン・フィルにオケを替えての3度目の録音である。

いずれもハイティンクらしい整理の行き届いた誠実な演奏だが、彼は他の作品にも聴かれるように、時を経るごとに成熟度を増しており、ここでも熟成した表現が聴かれる。

録音は1995年1月、1960年代にコンセルトヘボウ管弦楽団と実現したハイティンク自身の旧全集に比べると、各楽章の演奏時間がぐっと長くなった。

きちんとこまやかな陰影を再現したみごとな仕上がりで、どこまでも厳粛に、しかも芳醇な響きでゆったりと歩んでいく音楽の風格に、ハイティンクの円熟ぶりがうかがえる。

特に個性的と言えるところはないが、模範的とも言える端正さの中に巨匠的な雄大さを伴った美しい表現が光っている。

オーケストラの、特に弦楽器のやわらかい響きとしなやかな表現は、いまさら強調するまでもないが、ハイティンクの作品への真摯な取り組みがウィーン・フィルの持てる力を最大限に引き出した幸せな例と言えよう。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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