2010年12月18日

マリナーのバッハ:ブランデンブルク協奏曲&管弦楽組曲/ヴァイオリン協奏曲集(シェリング)


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《ブランデンブルク協奏曲》をマリナーは3度録音したが、これは、1980年に録音された2度目のもの。

1971年録音の旧盤では、故サーストン・ダートの校訂した版を使用していたが、今回は通常の版によっている。

旧盤ほどの新鮮な解釈はみられないにしても、演奏の洗練度やアンサンブルの緻密さなどには1日の長がある。

弦の軽快な流動感、明確な造形感覚、そして生き生きとした情感が演奏の隅々にまで行き渡っている。

シェリング(vn)、ホリガー(ob)、ランパル(fl)などの名手を迎えたことが演奏を充実させ、雰囲気を豊かに、華やかにしている。

マリナーの表現自体は極めてオーソドックスで、バロック・スタイルを際立たせることなく、スコアをあるがままに音化しようとしており、そこに独特な解釈は殆どみられない。

《管弦楽組曲》は全体に現代的感覚にあふれた若々しい表現で、マリナーが緩急起伏の対比をくっきりとつけながら、それぞれの曲を精巧にまとめている。

ことに第2,3番の序曲や「ガヴォット」は、彼の長所がよく現れていて聴かせる。

いずれもバッハの音楽の精神をしっかりとつかんだ秀演で、ソリストたちも立派。

《ヴァイオリン協奏曲集》は、シェリングのバッハの音楽に対する深い傾倒と研鑽が集約的に示された演奏。

旧録音と解釈上に大きな変化はないが、どのフレーズも一段と身についたものになり、表現に深みが加わっている。

例えば第2番の第1楽章の中間部のアダージョの深々とした感情の表し方に、それが出ている。

第1番もよくまとまった演奏で、両曲ともに第2楽章が傑出している。

マリナーの指揮も柔らかで美しく、オケも控えめではあるが見事な演奏。

《2つのヴァイオリンのための協奏曲》では、アッソンも好演。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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