2011年03月28日

ショルティ&ウィーン・フィルのエルガー:エニグマ変奏曲/コダーイ:ハンガリー民謡《孔雀》による変奏曲/ブラッハー:パガニーニの主題による変奏曲


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ショルティによるエルガーとコダーイ作品は再録音だが、ブラッハーは初録音だった。

近代の変奏曲の傑作を3曲収録した好選盤。

すでに、ショルティも齢80を超え、深い関係にあった楽団と、心に叶った演目だけを演奏していた時期に収録されたライヴ録音である。

かつて、ステレオ初期の時代に、ウィーン・フィルを力ずくでねじ伏せようとしていた趣きはまるでなく、エルガーでは、老練な語り口で、各変奏を自然に描き分けていくアプローチが展開されている。

周知のように《エニグマ》では、オリジナル主題に基づく14の変奏において、エルガーと親しかった人たちの人間的特徴がスケッチされている。

従って各変奏は、できるだけ違いを引き立てるよう演奏されるのが普通である。

しかしショルティは違う。

彼は、音楽の流れを重視しつつ違いをさりげなく聴き手に伝える、といった体の演奏を繰り広げてゆく。

ゆったりと流れる大きな流れの中の各変奏の多様で自然な表情。老練な語り口だ。

ショルティの師であったコダーイの名作《孔雀》は、ウィーン・フィルの流麗な音色を生かし、民族色に富む世界を生き生きと再現しているのが魅力。

オーケストラの美麗な響きを活かしながら、老巨匠が生涯にわたって保ち続けた小気味よいリズム感を介して、活き活きとした世界を形成。

フィナーレでハンガリー民謡の主題が回帰する際には、感動的なクライマックスを築き上げている。

ここでのショルティは、小気味のよい快活なリズムも披露、演奏に花を添えている。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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