2010年11月26日

ペライアのバッハ:ゴルトベルク変奏曲


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



ペライアは、1997〜98年に《イギリス組曲》を録音し、初めて本格的にバッハに向かった。

その前、指の故障があってしばらく演奏を休んだのを機に、ピアノでバッハをどう表現すべきか、との命題をじっくりと探ったものらしい。

2000年の「バッハ・イヤー」に発表された《ゴルトベルク変奏曲》は、彼自身で曲目解説まで執筆しているように、曲の構成までつぶさに研究した上での、文字どおり満を持した所産。

この大曲を完全に把握しきった上での演奏は、高度に磨かれたヴィルトゥオジティの内に、ペライアならではのしなやかな歌心、優美な流れの良さを注ぎ込んで、気品と余裕を感じさせるものとなった。

バッハの鍵盤楽器作品をオリジナル楽器で演奏するのは、今やごく普通のことだが、ピアノならではの魅力を十分に生かしたペライアの演奏を聴くと、この時代にあえて現代のピアノを使ってバッハを弾くことの意味を改めて納得させられる。

このディスクでペライアは、独自の自由で歌心に満ちた演奏をしているが、そこに、奇をてらったところやけれん味はまったく感じられない。

まさに自然体のバッハである。

創意工夫に富んだ装飾法もみごとで、強いインパクトを与える。

50歳を過ぎて一皮むけたペライアが、新しいバッハ表現の可能性をリスナーに示した名演といえるだろう。

グールド以後、最上級の名演のひとつだ。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 19:00コメント(0)トラックバック(0)バッハ | ペライア 

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile
Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ