2010年12月26日

ケーゲルのストラヴィンスキー


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ケーゲルは、古典派、ロマン派の作品とともに、20世紀音楽の良き理解者の1人として知られている。

ケーゲルは主に近代・現代音楽の演奏を得意とする人で、こうしたストラヴィンスキーの作品も彼のレパートリーのうちのひとつである。

ここには彼のそうしたキャリアがよく生かされ、リズムのアクセントは明確で、全体にシャープな音楽作りを行っている。

しかも、そうした中に、近代的ロマンティシズムや豊かな色彩も感じさせる。

これら2枚のディスクに収録された曲の中では、協奏曲《ダンバートン・オークス》が、そうした彼の持ち味がよく表れた演奏だ。

ストラヴィンスキーがアメリカに滞在中の1938年に作曲された作品だが、ケーゲルは、バロック時代の様式で書かれたこの曲を、明確かつ精巧に仕上げている。

《プルチネルラ》は小編成による演奏で全体を室内楽風にうまくまとめているし、《うぐいすの歌》にも独特の音色の表現が感じられる。

ストラヴィンスキーの音楽はいつだって機械仕掛けの人工楽園だ。

それは、主情的な思い入れのある音楽、血の通った音楽なんてものの対極にある。

血沸き肉躍るバーバリズムとよく言われる《春の祭典》にしても、ゴジラだと思い一皮めくると実はメカゴジラという種類の音楽だろう。

それは原始風に作られた人工楽園なのであって、原始そのものとは違う。そこを間違え熱血演奏をやると空回りする。

人工楽園はあくまで細密に冷静に再現されねばならない。

そういった点で、やはりケーゲル盤にとどめをさす。この冷血漢にはもっとストラヴィンスキーを録音しておいて貰いたかった。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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