2011年12月10日

ハンニカイネンのシベリウス:交響曲第5番&「カレリア」組曲


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現在廃盤中のディスクのなかでは最も貴重な録音のひとつだろう。

シベリウスの祖国であるフィンランドは、シベリウスのスペシャリストといわれる指揮者をこれまでにいく人も生んでいるが、タウノ・ハンニカイネンは、筆者がその中でも最高の一人と考えている人物である。

そして、この交響曲第5番は、彼が残した決して数が多いとはいえないステレオ録音によるシベリウスの中でも、最も傑出した内容の演奏になっている。

ハンニカイネンは第5番の北欧的な雰囲気と民族性を的確に表出し、シンフォニア・オブ・ロンドンの実力以上の音を聴かせる。

音構造も明晰に示され、表情は明快で彫りが深い。

特に第3楽章は圧巻で、聴き手に強い感銘を与える。

ハンニカイネンのタクトから生まれた寒色的で荒涼としたサウンドは、私たちの夢想の中にあるシベリウスのイメージと一寸も違わぬものであり、シベリウスの脳裏で鳴り響いていた音楽をそのまま伝えているといっても大げさではないだろう。

古い木造コテッジのような演奏だが、造りが堅牢なのでいつまでたっても頼りがいがある。

ぶっきらぼうなまでの管の鳴らし方がかえってすがすがしく自然で、全体のダイナミックスの設計は文句なしの説得力がある。

「カレリア」組曲も同様。「間奏曲」は快調なテンポがあり、「バラード」にも豊かな感興が息づいている。「行進曲風に」も速めのテンポで、生気にみちた音楽を聴かせる。

本物のシベリウスを味わわせてくれる注目すべき1枚である。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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