2010年12月16日

パールマン&小澤のストラヴィンスキー&ベルク:ヴァイオリン協奏曲/ラヴェル:ツィガーヌ


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ストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲が生み出されたのは、1931年のことであった。

それを現代のヴィルトゥオーゾ、パールマンが小澤=ボストン響とレコーディングしたのは1978年のことである。

その50年にも近い時間の経過が、作品の位置と評価を変えてきたのも事実であろう。

特に、このパールマンの演奏を聴くと、その音楽があまりにも平易に、しかも実に多彩な音色とともにその魅力を明らかにしているのに驚かされる。

それは、パールマン自身の音楽的な志向が、決してこの作品と距離をおいたところにないということを思わせており、明るくスケルツァンドな性格がや近代的な抒情性が、シャープな語法の中に自然に生きている。

すばらしいテクニックの持ち主であるパールマンに、このような技巧的な曲を演奏させると、その実力を万全に発揮する。

フレッシュな感覚にあふれているのも魅力で、小澤の指揮も、ぴたりとツボを心得た練達ぶりを見せている。

カップリングされたベルクのヴァイオリン協奏曲も熱演だ。

パールマンの冴えたテクニックと、すこぶるあたたかで、ニュアンスの豊かな音色にひかれる演奏である。

パールマンは、卓抜な技と美麗な音をしなやかに生かして、作品への熱い思いとロマンに存分な表現を与えている。

柔軟かつ明快で、ヒューマンな味わいもこの名手ならではの魅力で、小澤のセンシティヴな指揮ともども、作品の魅力をくっきりと琢磨している。

ことに、ベルクの音楽の一面である、濃厚なロマンティシズムを強く表出しており、その情感豊かな表現は感動的だ。

小澤の棒も、のびのびとしていてすばらしい。

「ツィガーヌ」でのパールマンは、ヴァイオリンを存分に歌わせ、その名人芸をたっぷりと披露しており、聴いていて楽しい。

メータのバックもうまい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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