2011年04月04日

アバド&ベルリン・フィルのプロコフィエフ:バレエ「ロメオとジュリエット」抜粋


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



プロコフィエフの代表的なバレエ音楽のひとつで、今日でも上演される機会がたいへん多く、現代バレエ音楽の傑作といわれている。

プロコフィエフのバレエ音楽《ロメオとジュリエット》には、オリジナルのバレエ全曲版のほかに3つの演奏会用組曲があるが、このディスクに収録されているのは、アバドが全曲版と組曲版から新たに20曲を選んで、ドラマの進行順に配列し構成したいわば"アバド"版であり、ひとつの物語として考えられている。

現在では、このスタイルによるディスクは増えているとはいえ、当盤ではトラック7と16に、マンドリンが入るナンバーが出てくるなど、ユニークな選球眼が光っている点がおもしろい。

バランスのとれた、すがすがしく端麗な演奏で、ベルリン・フィルの能力が十分に発揮されており、この作品の魅力を再認識させられる。

ライヴ録音でありながら、オーケストラの巧さとスタイリッシュな響きが一体となって、ロシア的な重苦しさが排されており、マンドリンの音楽ともども、「作品の舞台はイタリアだったな」ということに、あらためて思い至る方もいらっしゃるに違いない。

音楽は淡々とした足どりで進むが、悲劇の幕切れに向かってしだいにボルテージが上がっていき、聴く側も息詰まる思いがする。

プロコフィエフは、ソヴィエトへ帰国するまでは、かなり前衛的な音楽を書いていたが、復帰を境として、平易で明快、大衆的でしかも高度な芸術性を失わない音楽を書くようになった。

この作品もそうした特色がよく出ており、アバド指揮ベルリン・フィルは、随所にあらわれるプロコフィエフ独特の旋律を美しく歌い流し、劇性にも抜かりなく、魅力的な音楽となっている。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 19:01コメント(0)トラックバック(0)プロコフィエフ | アバド 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ