2011年01月19日

カラヤンのプロコフィエフ:交響曲第5番(+第1番)


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プロコフィエフの交響曲は、初期の数作を除き、番号で呼ばれているものだけをとっても7曲あるが、それらの中でいわば頂点をなす作品が、1944年に完成された第5番であることは、大方の人々が認めるところであろう。

現在では、この作品についてもかなりの数にのぼる録音があり、定評あるものもいくつかあるが、作曲から24年も後にカラヤンとベルリン・フィルとによって収録されたこの演奏は、オーケストラも最も好ましい時代にあったものであり、カラヤンも、いわば聴かせ上手という以上にこの作品の真価を強く印象づけるような自信に満ちたアプローチをみせている。

カラヤンは1968年という彼の最も輝かしい時代にこの交響曲を録音している。

カラヤン60歳、ベルリン・フィルとの関係も最良の状況にあり、このコンビは世界のオーケストラの頂点に君臨する地位と名誉を謳歌していたが、そんな時期の演奏は鳴り響く音それ自体に風格と威厳をたたえた厳かさがある。

それは現代の耳には時に威圧的に感じられなくもないが、プロコフィエフの傑作がしかるべきサウンドと技術とアンサンブルで再現されたカラヤンの演奏は、名演のモデルのようであり、作品の全貌と聴き手を向き合わせてくれる。

確かにロシア的重厚さ、土の匂い、汗の力強さとは異なるが、重厚な低音を背景に雄大なる音の光景が築き上げられていく演奏は圧巻であり、ことに第3楽章から終楽章にかけての運びの巧さと表現の密度の濃さに驚かされる。

そのスケールの大きい表現には、高度の造型性と深い内容が溢れている。

その後、ベートーヴェンやブラームス、チャイコフスキーの交響曲は何度でも録音を繰り返してきたカラヤンだが、このプロコフィエフは1回きりで終わっている。

完全満足の成果と言っても間違いではないだろう。

カップリングされた《古典交響曲》は入念な仕上げでベルリン・フィルのヴィルトゥオーゾぶりを充分に発揮させた演奏。

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