2010年12月28日

アシュケナージ&フィルハーモニア管のシベリウス:交響曲全集


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名ピアニストのアシュケナージが指揮を始めた頃の演奏。

というと、ピアノの余技のように思う人もいるかもしれないが、決して片手間の指揮ではなく、スケールの大きな巨匠風の表現だ。

第1、3、6番が高く評価したい秀演。

フィルハーモニアでの10年間はアシュケナージの指揮者としての修業時代にあたるが、この間、彼は外面的な自己主張を抑制し、作品の姿を尊重するように変わってきた。

アンサンブルもそれに応じて洗練された。

彼のシベリウスは健康で明快、北欧的な雰囲気にとらわれず、交響的な側面を強調している。

したがって若々しい情熱的な起伏が示され、生き生きとした音楽を楽しませてくれる。

アシュケナージはロシア人である。

ここでは、そうした彼と同じ北国の作曲家に対する、あつい情熱がみなぎっており、きわめて民族色の濃い演奏となっている。

北欧のたくましさと抒情を、巧みな棒さばきで表現したもので、たっぷりと旋律をうたわせながら、きわめて感受性ゆたかな音楽をつくりあげている。

北国の人でなければ表出できない味わいが全篇にあふれており、雄大なスケールとこまやかな詩情が魅力だ。

楽想の変化に対する瞬間的な対応もよく、弱音をあまり強調せず、金管や打楽器をのびやかに扱っているのも健康的。

したがって全体に音楽が率直でありながら入念、妙な小細工やひ弱さがないのが大きな長所といえる。

アシュケナージの音楽には、さまざまな相反する要素が不思議なほどバランスよく共存している。

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classicalmusic at 19:41コメント(0)シベリウス | アシュケナージ 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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