2011年01月09日

ツィマーマン&小澤のリスト:ピアノ協奏曲第1&2番


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ツィマーマンの初のリストで、小澤&ボストン響ともこれが初の共演であった。

第1番のツィマーマンの演奏は、アルゲリッチにほとんど遜色がない。

情熱的という点では一歩を譲るかもしれないが、彼の特質とされる音色の美しさは、数多いこの曲のCD中でも最高といっていいだろうし、その明るい響きから生ずる現代風叙情性は、この協奏曲に新しい光を当てたものということもできる。

ツィマーマンは、美しく張りつめたタッチを生かしてスケール大きな演奏を展開するとともに、ニュアンスゆたかな弱音の表現によって作品の細部まで澄んだ光を通している。

小澤の指揮ともども、さらに陰りのあるロマンもほしいが、気宇爽やかに充実している。

第1番ではソロもオーケストラも力強いし、その演奏は気迫にあふれている。

ツィマーマンのタッチは音色が明るく、透徹した響きをもっており、それは最初のアレグロ・マエストーソの優美な第2主題のひめやかな情感を反映させる。

第2番でのツィマーマンのソロも魅力的で、アルペッジョのひとつとっても繊細な表情で弾いていて、神秘的な雰囲気さえ出している。

ここでも小澤&ボストン響の見事なサポートが光っている。小澤の指揮は爽やか、かつスマートだ。

リヒテルやフランソワがともに個性的な演奏を聴かせたのに対し、ツィマーマンはピアニストとしての使命を冷静にとらえた上でのリストを再現している。

それは、ピアノという楽器がもつ限りない可能性と美しい表現力を積極的に打ち出した演奏であり、実に率直な演奏の喜びにあふれている。

決して作品の前に立ちはだかることをせず、リストそのものの世界へと自然に導く演奏であり、救いと憩いが感じられる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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