2011年01月23日

ケンプのシューマン:ピアノ作品集


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ケンプはバッハや、さらにはモーツァルトやベートーヴェンといった作曲家に対して素晴らしい解釈を繰り広げたピアニストであったが、それと並んで忘れられないのがシューベルトやシューマンといったドイツ・ロマン派の作品に対する解釈である。

ケンプはシューマンでも数々のすぐれた演奏を聴かせた。

いずれも作品に秘められた夢と幻想を、日常的な親しみの感情をもってあらわしている。

ケンプのシューマンは、どの曲を採っても作品の内奥に迫っている。

これらの演奏は、楽想への強い共感をあらわにしながら、テンポや解釈の無理を絶対にしないところが特色といえる。

至難な技巧をもって知られる曲も、表面的に空虚な音楽となることがまったくない。

彼の音楽性にはもともと夢見るような豊かなファンタジーの発露があるのだが、その特質が最高に生きたのが、シューマンのピアノ作品ではなかったろうか。

この4枚組のアルバムに含まれるどの作品を聴いていても、ケンプが心から作品に共感し、感じた歌を自由奔放に奏でているのが良く分かる。

そしてそれがまたどこまでもシューマネスクであり、同じドイツ人としての感性の共通性を感じずにはいられない。

真にロマン的な作曲家であったシューマンに対する深い理解と愛情が示された内容である。

シューマンの真髄を率直にあらわした巨匠ならではの音楽である。

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classicalmusic at 18:12コメント(2)トラックバック(0)シューマン | ケンプ 

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コメント一覧

1. Posted by nov   2012年05月27日 08:39
 初めてメールします。最近、カレル・アンチェルの演奏が気に入って検索していたら直ぐにここをみつけました。
 シューマンの「子供の情景」は、幾多の音楽評論家によるとホロヴィッツとかアルゲリッチを押す場合が多いのですが、確かにいいかも知れないけど、ホントに他の演奏聴いているのかな、単に右へ倣え、なんじゃないかな、と思ってしまいます。
 ここのサイトの充実度に感心いたしました、ありがとうございます。拙いメールですみません。

2. Posted by 和田   2012年05月27日 11:24
novさん、コメントありがとうございます。
恐縮ですが、貴殿のような考えをお持ちの方こそ、私のブログを読んでいただき、ご自分の判断で、演奏の優劣を決められるのがよろしいのかと思います。
またご訪問されることを願ってます。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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