2011年01月18日

キーシンのシューマン:幻想曲ハ長調/リスト:超絶技巧練習曲より(5曲)


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シューマンとリストというロマン派の2人の作曲家の代表作が収められている。

録音は1995年8月。

初めてこのディスクを聴いた時、天才少年から成熟した青年音楽家への成長に目を見張った覚えがある。

演奏は自立心と気概に満ち、逞しさを増したキーシンの姿がとらえられている。

キーシンの演奏は技巧的にも音楽的にも非の打ちどころがなく、確信にみちた、スケールの大きな快演が聴かれる。

完璧な技巧と音楽性豊かな楽曲把握に支えられた安定度抜群のキーシンの演奏は、もともと年齢よりはるかに越えた成熟度を誇るものだったが、このリストとシューマンでは、それに人間的成熟が加わって、早くも或る種の円熟味さえ感じさせる。

楽器をたっぷりと美しく鳴らし切ったシューマンの《幻想曲ハ長調》では、つきることのないファンタジーを描き出す。

高度な技巧と音楽の内容が拮抗したリストの《超絶技巧練習曲》からの5曲でも、これら演奏至難な曲をしなやかな感性と非凡な名技性、豊かなスケール感をもって弾き分けている。

シューマンもリストも、キーシンの透明なタッチと卓越した音楽性が一つ一つのフレーズを明快に浮かびあがらせて、見事な名演を生み出している。

聴き終えるころには、キーシンが録音当時すでにグランドマナーを身につけた名ピアニストであったことを実感させる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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