2011年02月16日

ブーレーズのバルトーク:歌劇〈青ひげ公の城〉(新盤)


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ブーレーズにとって2度目の《青ひげ公の城》だが、1976年のBBC交響楽団との演奏に対して、これが、バルトーク演奏に抜群のキャリアと適応性をもつシカゴ交響楽団との顔合わせであるという点に、まず注目されよう。

もちろん声楽陣も異なり、ハンガリーのポルガールにノーマンを加えた、現代きっての強烈な個性と美声を誇る2人の名歌手を主役に迎え、すこぶる性格的な歌唱が聴きものだ。

ブーレーズの精妙きわまりない音楽により、バルトークのこの作品の真髄が味わえる。

ブーレーズは、民族的というよりも、音楽をかなり緻密にとらえ、ある種の抑制とともにその流れを保ち、青ひげ公とユディットの心の動きと、7つの扉の内側に秘められた世界を、オーケストラの見事な音色的推移とともに描き出している。

その心理描写の妙、管弦楽の精緻な美しさ、さらに1時間以上のドラマを1本に紡ぎ上げる音楽的俯瞰力と持続力の素晴らしさは、まったく驚嘆に値する。

ポルガールの歌唱はやや控えめな歌いぶりの中で見事に孤独感を浮かび上がらせ、その性格描写の巧みさと母国語であるという利点も加えて、一層の冴えを見せている。

ノーマンは発声に不十分な部分もみられるが、ユディットのの情熱と不安を絶妙に歌い上げ、ドラマに対する強い共感を示す演唱を聴かせてくれる。

ノーマンはイタリア・オペラ風のニュアンスもみせるが、やはり稀少の好演だ。

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classicalmusic at 18:39コメント(0)トラックバック(0)バルトーク | ブーレーズ 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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