2013年03月11日

ケンペのブラームス:ドイツ・レクイエム


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プロテスタントのブラームスが残した宗教音楽の最高傑作に数えられるだけあって、これまでに《ドイツ・レクイエム》の録音は数多く行なわれ、名演奏も少なくない。

その中にあってこのルドルフ・ケンペの演奏は、何の作為も感じられない自然な表現で、作品のもつ美しさを素直に表出させている。

この曲の最もオーソドックスで、かつ作品の特質を余すところなく表現している演奏のひとつである。

録音は古いが演奏はきわめて音楽的で、作品にうってつけの適切なテンポ感、重厚で厳しい表情、古典主義的構築性とロマン主義的抒情性を具えた、ヒューマン・タッチの名演。

全体にテンポが非常によいのと、全体の響きのバランスが理想に近いことが、まず挙げられるが、各部分の表現の仕方も素晴らしい。

たとえば、この曲の生命ともいえる冒頭の出だし、とくに合唱の「幸いなるかな」の出だしが単なる最弱音ではなく、はるか遠くから響いてきてこちらに近づいてくるような表現法は見事だし、第2曲〈人はみな草のごとく〉の葬送行進曲調の深みのある表現とテンポやリズムのとり方、第4曲の天国的な清純な感覚など、模範にするところが多い。

ことに合唱部を受け持っている、ベルリン聖ヘトヴィヒ教会合唱団の素晴らしさは特筆に値する。

たとえば、第1曲冒頭オーケストラ演奏のあと、「幸いなるかな、悲しんでいる人たちは」と最弱奏で歌い出される、その絶妙な響きと表現を聴いただけでもそれがよくわかる。

F=ディースカウの深い思いに満ちた名唱も印象的で、この曲の演奏のひとつの理想像といってもよいだろう。

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classicalmusic at 21:27コメント(0)ブラームス | ケンペ 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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