2011年01月31日

カラス/狂乱の場


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



1958年に収録された、カラスの正規スタジオ録音によるリサイタル・アルバムの名盤。

カラスのオペラ・アリア集は、種々の編集物を含めて多数発売されているが、それらの総集編ともいえる13枚組の「マリア・カラスの芸術」[EMI]も発売済。

その中で私がいちばん大切にしているのが、この「狂乱の場」である。

1957年と58年にカラス主演の復活上演がスカラ座で行なわれて大成功をおさめたドニゼッティの《アンナ・ボレーナ》からの約20分の抜粋に始まり、それに舞台では演じることなく終わったトーマの《ハムレット》と、全曲録音を残さなかったベルリーニの《海賊》からのそれぞれ狂乱の場を収めたもの。

カラスの声は既に短い絶頂期を過ぎてはいたが、それだけになお一層の入念な歌唱設計とコントロール、そして、その中に込める強い自己同化が、まるで自らの生命を削るが如き厳しさで、歌の中に込められる。

コロラトゥーラの「狂乱の場」が、声のサーカスではなく、ドラマとしての真実を描き出せるものであることを、カラスは証明してくれた。

最盛期をやや過ぎてはいたが、幸い喉の調子は最盛期並みで、カラスならではの劇的想像力と相まって、鬼気迫る感銘を呼ぶ。

カラスという存在の「凄さ」を存分に納得させてくれる1枚である。

このアルバムを聴けば、マリア・カラスがどれだけ凄い歌い手だったか、一瞬のうちにわかる。

カラスの芸術の偉大さを実感するのにまさにうってつけ、必聴のアルバムである。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 18:37コメント(0)トラックバック(0)カラス | ドニゼッティ 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ