2011年02月01日

クーベリック&スカラ座のヴェルディ:リゴレット


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イタリア・オペラの粋とも言える傑作だから、ここにはイタリア的要素が凝縮している。

しかしこのオペラの凄さは、声の表面的な効果の向こうに、ヴェルディのオペラでも随一とも思える見事な性格表現があることだ。

その意味ではフィッシャー=ディースカウの声は非イタリア的でも、フレージングや言葉の処理、声色に託す感情の微妙さ、多彩さはまさにヴェルディが望んだものそのままではないだろうか。

フィッシャー=ディースカウのような非イタリア的なアプローチ(しかしこの表現の豊かさ!)を許す要素がこのタイトル・ロールにはある。

イタリアの声と型だけで塗り込められた演奏にはない「真実」がここにはある。

ベルゴンツィは見事な様式美とテクニックと優雅さを聴かせて王者の資格充分で、その気品ある歌唱(決して悪玉ではない)は公爵の模範。

スコットの意志力に満ちたジルダも立派。

外国人の指揮者クーベリックがリリックかつ柔軟な音楽を作っている。

クーベリックのオペラ指揮者としての優れた能力が、十全のキャストとスカラ座のオケの極めてオペラティックな表現力の雄弁さに助けられて、最上の姿で結実している。

音楽の運びが少しもダラけず、必要以上に間のびすることもなく、歌と管弦楽が一体となって、生き生きとした"人間のドラマ"を展開する。

不思議な名盤を生んだ指揮者の功績は大きい。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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